僕がこれまでに読んだサイコパス関連の書籍のまとめです。
内容は都度更新していきます。
書名:ソシオパスの告白(Confessions of a Sociopath)
著者:M・E・トーマス
僕がサイコパスを自認するきっかけとなった本。
すでにソシオパス(サイコパス)と診断されているM・E・トーマス氏(女性)の自伝的な内容となっており、彼女の思考や行動理念など、すべてではないにしろ共感する部分が多くあり衝撃を受けた。
ちなみに、彼女は自身で「ソシオパス・ワールド」というWEBサイトを運営しており、当ブログの名前はそこからいただいています。
書名:サイコパス・インサイド(The Psychopath Inside)
著者:ジェームス・ファロン
サイコパスを構成する3つの要素「三脚理論」を提唱したことで有名な脳科学者ジェームス・ファロンの著書。サイコパスの脳を研究する過程で、自分自身の脳構造がサイコパスのそれであることを発見してしまったという話は超有名。専門用語が多く少々読みづらい印象。個人的には、学術的な記述よりも著者の生い立ち、生き方、思考等の記述が「ソシオパスの告白」と同様共感する部分が多く面白かった。
書名:サイコパスの真実
著者:原田隆之
心理学者である原田隆之氏が自身の経験も踏まえ多角的な視点からサイコパスについて解説している本。
内容の充実度、読みやすさ、どれをとっても申し分のない良書。
特に、サイコパスは一つの症候群でありスペクトラムである旨の記述、「良いサイコパス」というものの存在についての記述があるのは嬉しかった。
サイコパスについてよく知らない人にもぜひ読んでもらいたい超おすすめの一冊。
書名:診断名サイコパス(Without Conscience)
著者:ロバート・D・ヘア
著者はサイコパシー・チェックリスト(PCLおよびその改訂版PCL-R)を開発したことで有名な犯罪心理学者。サイコパスと思われる人物の実際の事例等を交えつつ、サイコパスについて解説をしている本。
1993年出版と少々古い本ではあるものの、事例が豊富で今読んでも十分に面白い内容。サイコパスによる犯罪を深刻な社会問題としてとらえ、それらの問題に対して真摯に向き合う姿勢が強く感じられ、とても印象的で興味深い内容だった。
書名:恐怖を知らない人たち(The Fear Factor)
著者:アビゲイル・マーシュ
自身の身の危険をも顧みず他者を助ける「並外れた利他主義者」の脳のメカニズム等の解説が主な内容。その研究の過程として、真逆の存在とも言えるサイコパスの研究についても触れ、それと比較する形で展開される話の構成が面白かった。
書名:サイコパスの言葉(Talking With Psychopaths and Savages)
著者:クリストファー・ベリー=ディー
それぞれのシリアルキラーたちが起こした事件の概要や経緯などが割とマメに書かれていて、肝心の心理や内面世界の描写はあっさり少なめな印象。個人的には後者を期待して手に取った本だったので、少々物足りなくて残念だった。
書名:サイコパス
著者:中野信子
良くも悪くもサイコパスについての情報を広く浅くまとめただけの本という印象。ただ、学術的な深さを求める人には退屈かもしれないけど、僕のようなライト層にはちょうど良いのかも。サイコパスの概要をとりあえずさくっと知りたいという人にはおすすめ。