「サイコパスは精神を病むことが無い」という話しを聞いたことがあります。
どこで聞いたものだったかはもう忘れてしまいましたが、どうあれ、この説はかなり核心をついているのではないかと思っています。
サイコパスの精神構造は、普通の人よりもはるかに単純にできていて、そもそも精神を病むほどの複雑な内面世界を持っていないのではないか、と言うのが僕の考えです。
実際、僕自身がそうで、ネット上で様々な人たちの生き方や考え方を見ていても、みんなとても豊かな内面世界を持っているなと感じますし、それと比較して、僕自身の中身は驚くほど空っぽだなとしみじみ思います。
「自我が薄い」という表現が適切なのかどうかは分かりませんが、感覚としてはそんな感じです。
過去の記事(人畜無害のサイコパス)でも書きましたが、僕には「穏やかに楽しく過ごす」という欲求「しか」自分の中にありませんので、行動理念としてもそれ「しか」ありません。
常に周りの人に合わせて、周りの人それぞれの理想の人間像というものを演じ、自分にとって居心地の良い場所を作ることに専心しています。
これが、普通の人であればストレスに感じてしまうところなのでしょうが、僕の場合はそれを全くストレスに感じないどころか、そうあることが僕にとっての自然体だと言っても過言ではないような気さえします。
他人に合わせるということは、ある程度自己を押し殺すということにも繋がるでしょうから、常にそのように振る舞って、それが自然になってしまえば、それは「自我が薄く」なるのも当然のことのように思われます。
あと、これは最近気づいたのですが、過去の記事(現在を刹那的に生きる)で書いた、自分には「現在」しかないというのも関係があるように思います。
人は、社会生活を送る上で、常日頃から様々なストレスにさらされています。
もちろん僕もストレスを抱えることはありますし、どちらかと言うとストレスには弱い方だと思うのですが、そもそも僕が抱えるストレスは「現在」のものでしかありません。
普通の人であれば、「現在」何かしらストレスがかかっていたとして、それは「現在」のみにとどまらず、過去の辛い出来事や後悔などを思い起こしたり、未来の不安や心配事などを想像したりと、一口にストレスと言っても多重的なストレスのかかり方をしていると思います。
ところが僕の場合、過去のことを思い起こして落ち込んだり、未来のことを想像して不安に思ったりする思考がほぼないため、ストレスのかかり方が普通の人よりもはるかに単純なわけです。
つまりこういった、
1.社会生活上で常に人に合わせて生きているため「自我」が薄い
2.抱えるストレスが単純なため精神的に追い詰められにくい
というのが、冒頭で述べた「サイコパスは精神を病まない」という説の要因なのではないかと考えています。
実際に僕は、これまで心療内科や精神科などに掛かったことは一度もありませんし、そもそも自分が精神を病むという想像すらつきません。
他のサイコパスの人がどんな精神構造をしているのかは分かりませんが、多かれ少なかれサイコパスにはこういった性質があるのではないかと個人的には考えています。