自分自身のものに限りますが、怪我をしそうになる、もしくは怪我をした時、普通の人よりも無頓着である傾向があります。
ちょっと気持ち悪い話で恐縮ですが、若いころ建築関係の仕事をしていた時、仕事中にうっかり薄い鉄板で手首のあたりをざっくりと切ってしまったことがあって、まぁ切った場所も場所なのでかなりの血がどわぁっと出たんですが、そのまま血をこぼしてしまってはマズイと思い、どくどくと流れ出てくる血を一旦すべて舐めとったあと、大量のティッシュで押さえた程度で後はそのまま仕事を続けたということがありました。
後にそれを知人に話したところ、その知人からは「気持ち悪い」と一蹴されてしまいましたが、怪我をした時の自分の感覚としては、例えるなら紙で指をピッと切ってしまったのと同程度の感覚で「あ~あ、やっちゃった」くらいのものだったと記憶しています。
建築関係の仕事をしていた頃は他にもなんだかんだで怪我が付き物でしたが、やはり怪我をすることに対する恐怖心のようなものが人よりも若干薄く、実際に怪我をしてもそれほど気に留めない傾向が強かったように思います。
あと怪我に対する恐怖心と言えば、これも若いころ、知人にフットサルに誘われたことがあって、やったこともないのにいきなりキーパーをさせられたことがあったんですが、目の前で今にもシュートを放とうとしている人の足元のボールに躊躇なく飛びつこうとして、周りから驚かれたことがありました。
その時も、確かに「このまま飛びついたらボールと一緒に自分の顏が蹴られる恐れがある」と想像することはできていましたが、そもそも顔を蹴られること自体にほとんど恐怖を感じていなかったのを、今でも覚えています。